「ぼーぐなん広場」、楽しみに読ませて頂いております。
2学期にこんなことがあったのを思い出しました。
2年生の授業で、動物カードを使っていたときのことです。みんながよく親しんでいる
20枚のカードのうち、5枚を選びそれを当てさせるゲームをしました。
S1: Zebra?
T : Oh, yes! I have a zebra.
S2: Lion?
T : Sorry. I don't have a lion.
S3: Do you have a rabbit?
T : Yes, I do. I have a rabbit. Good!
そして、girraffe も当てたところで、ある男の子が「分かった!全部草食だ。」と
言い出しそのあとはみんな草食動物ばかり聞いてきます。私はそんなつもりは全く
なく、何となく選んだ5枚だったものですから、大いに焦りました。急に挑戦的になり
盛り上がってきた子どもたちの期待に添えなかったらどうしようと、素早く頭の中で確認、
幸い(?)残りの2枚はa sheep と a hippoでした。5枚当て終えた時の子どもたちの
「やっぱり!」という嬉しそうな顔。途中、 肉食か草食か迷う動物も出てきて、思い
がけなく Do they eat meat? Meat? Yes, like pork,beef... などのinteraction も
加わりました。自分の、何となく、を大いに反省し、授業を膨らませてくれた動物好きの
彼の一言と、それで団結(?)したクラスに感謝し教えられた出来事でした。
石田裕子 (星美学園小学校講師)
編集部のおしゃべり
石田先生の授業での出来事、いろいろな形で起こることですけれど、
本当に面白い。子どもの方がずっと上手だなぁ、といつも思います。 (Y.K.)
「子どもの方がずっと上手」、ほんとにそうですよね。
子どもたちは、柔軟で、想像力も創造力も推測力もたくましく、
意味付けをしていくことも得意で、感受性に溢れていて、個性的で、etc.
そんな姿を見せてもらっているから、この仕事を続けてきたのだと、
今、あらためて思います。
そういう子どもたちの才能を潰さないような指導法、これが今私が一番大切
にしたいと思っていることです。 (K.I.)
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