ぼ〜ぐなん広場(86)
一 歩 前 へ
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松も取れて、仕事モード全開! 言い尽くせぬ大変なことが次々と起こった去年の計画 を修正し、今年の計画を達成するために、静かに、或いはにぎやかに、仲間たちと歩を進 められていることでしょう。 今年の大きなニュースの一つは、『英語ノート』に替わる『Hi, Friends』が配布される ことです。それにはデジタル教材もあり、配布されるTMの他に指導マニュアルの詳細は ダウンロードできるようなる、ということです。小学校の電子ボード設置率が去年の3月 の段階で70%近かったのですから、益々、ICT環境が整えられていくことになるでしょう。 年明け早々でしたが、7日にLET(外国語教育メディア学会)の仲間たちと電子ボードの 1種であるスマートボードを使ってワークショップを開きました(会場:神奈川県川崎市 ・カリタス小学校)。電子ボードを自費で購入されて使いこなしておられる先生も数名お られましたが、見るのも初めて、触れるの?!という先生も交えて、和気あいあいの一日 を過ごしました。 電子ボードがもっている機能を紹介してもらい、実際に動かしてみる、ボードをタッチ すると、説明されたようなことがボード上に現れて、授業での使い方をイメージしながら 色を付けたり動かしたり消したりして楽しみました。参加者全員が実際にボードに触って 日進月歩のIT環境に驚き、次の機会には更なる使いこなし術の情報交換をしたい、と言 いながら、短い冬の日、急いで帰途につきました。 公立小学校の中には、子どもたち一人ひとりがiPadのようなスレート端末を操作しなが ら、先生のPCや電子ボードから送られてくる指示に対応していく授業を進めているところ もあります。今年はそのような環境が整備された学校が増えていくことでしょう。その時 が来るまでに、このような電子機器が単なる物珍しさに終わらず、英語の何を教えるため に活用するのかをしっかり把握しておく必要があります。アナログで十分授業ができてい たのに、デジタル化すると、授業の内容がどう深められ、効率的になるのか、そして、学 習能力を伸ばすために子どもたちをどこまでサポートできるのかを、きちんと考えていき たいと思います。そうしないと、電子ボードもスレート末端も教師と子どもたちの高価な “ゲーム機”に終わってしまいます。 参加者の中には、原発事故以来放射能汚染で厳しい環境になってしまった学校の先生も おられました。この現実を見据えながら、今年も「なぜ、子どもたちに英語と出合わせる のか、どんな英語と出合わせたいのか」という課題を背負って、歩んでいきましょう。 久埜 百合(中部学院大学) 2012.1.11. |
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