えいごリアン・コーナー

英語活動初体験!
これで安心Q&A集

※このページは、NHK出版、及び、NHKの許可をいただき、『これならできる!小学校英語ガイドブック 先生の
 ための NHK「えいごリアン」徹底活用術』(NHK出版 現在廃版 )から、抜粋転載させていただいております。

Q:子どもに「英語で何て言うの?」と聞かれて、
  わからないときは?

 「えいごリアン」は3、4年生向けということですが、意外に難しい単語が出てくるので驚いて
います。a mantis(カマキリ)や、an astronaut(宇宙飛行士)、a sea horse(タツノオトシ
ゴ)、a snowflake(雪の結晶)などは、正直なところ初めて知りました。番組の視聴は私も楽し
みにしているのですが、英語で何と言うのか知らない生き物や、物体の映像が出てくるたびに、子
どもから「先生、英語で何て言うの?」と質問されるのではないかと内心ひやひやしています。ま
た、英和辞書で事前に調べておいても、発音記号がよくわかりませんので、正しい発音を子どもた
ちに伝えられているかどうか自信がありません。
 あまり珍しい生き物を番組に登場させないでほしいといっても、無理な注文でしょうが、英語で
何というか知らないものを質問されたら、いったいどんな対応をすればいいのでしょうか。教える
立場の教師が知らないのでは、子どもに示しがつきません。


A:子どもと一緒に調べましょう。


 「先生は何でも知らないければいけない」と、先生自身が思い込んでいるのではないでしょうか。
でも、子どもは決して先生に全知全能の神を求めているわけではありません。知らないことは「知
らない」と堂々と言える。わからないことは、子どもと一緒になって調べる。実はそんな先生こそ、
子どもにとって一番信頼できる存在なのではないでしょうか。辞書、図鑑、写真集、地図などを総
動員して、子どもと一緒に調べ学習を展開するのも楽しいです。
 一歩進んで、“わからないふり”をうまく使えるようになると、ぐっと余裕を持てるようになり
ます。知っている英語を質問されたら、ここぞとばかり「先生わからないな」とトボケでみましょ
う。そこから調べ学習につないでいくことができればしめたものです。知ったかぶりはいただけま
せんが、知らんぷりはなかなか有効なテクニックなのです。自力で探り当てた英語は、子どもの宝
物になるでしょう。
 考えてみれば、子育て中の親はみなこれをやっています。親は子どもに正解ばかり教えはしませ
ん。「どっちかな? 当ててごらん。」「どこにある? 探してごらん。」子どもに自力で考えさ
せ、探させることで、自然に子どもの成長を促しているのです。教室でも、子ども自身が調べる機
会をどんどんつくりましょう。
 ちなみに、英語の発音を調べるには、インターネット上の電子辞書が便利です。英語の綴りや意
味だけでなく、ネイティブ・スピーカーの発音も聞くことができます。

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