英語活動初体験!
これで安心Q&A集 ※このページは、NHK出版、及び、NHKの許可をいただき、『これならできる!小学校英語ガイドブック 先生の ための NHK「えいごリアン」徹底活用術』(NHK出版 現在廃版 )から、抜粋転載させていただいております。 |
Q:ジェスチャーは、 どのように取り入れればいいのでしょうか。 「えいごリアン」を見ていると、3人の役者さんのジェスチャーが非常にダイナミックで、しかも 伝えたいことを大変うまく強調しているのに感心しています。しかし、これを日本人の、しかも子ど もが真似するとなると、大変に難しいことだと思います。 先日、ある英語活動の研究会に参加したところ、何人かの子どもが大げさなジェスチャーでスピー チをやっていましたが、見ていて少し違和感を持ちました。日本人は表現力が弱いとよく指摘されま すから、国際化時代を生き抜かねばならない子どもたちは、ある程度ジェスチャーを身につける必要 があるのかと思います。でも、大げさなジェスチャーには、私自身がどうもなじめません。どのよう に指導したらいいでしょうか。 A:表面的なジェスチャーは不要です。 大げさなジェスチャーを仕込まれている子どものスピーチを見ると、どうして違和感を感じるので しょうか。それは、仕込まれたジェスチャーはしょせん表面的なものにすぎず、子どもが本当に伝え ようと思って自然に出てきたものではないからです。 ジェスチャーは言葉による意味の伝達を補強するものですから、それ自体を否定する必要はありま せん。伝えたい内容が相手にスムーズに伝わるような表情・身振りで言葉を発するのは大切なことで しょう。しかし、ジェスチャーを云々する前に、もっと重要なことがあります。それは、子どもが英 語を発するときに、子どもの心の中で英語によるメッセージの“内在化”が起こっているかどうかで す。 英語によるメッセージの内在化とは、つまり心の底から英語を発話すること。英語と心がきちんと つながっているということです。この内在化が起こっていないのに、大げさななジェスチャーを子ど もにさせるのは、ナンセンスとしかいいようがありません。言葉と心が離れている状態では、いくら ジェスチャーをつけてみても、相手には何も伝わらないのです。 ですから先生が考えるべきことは、ジェスチャーをつけるつけないではなく、まずは、心の底から 英語で言ってみたくなるような真実味あふれるシチュエーションに子どもを置いてあげることなので す。お座なりのシチュエーションではなく、子どもが思わず真剣になって英語を話さざるをえない状 況設定をすれば、子どもは心の底から英語を発するようになります。ミニ・ユージのコーナーを見れ ば、この間の事情は一目瞭然でしょう。ともかく英語で何かを伝えたいという状況に置かれれば、子 どもは無理強いしなくとも、伝えたい内容に応じた自然なジェスチャーをするものです。 それから「えいごリアン」の役者さんたちのジェスチャーは、あくまでも見る人に英語をインプッ トするために、誇張されたジェスチャーであることを忘れてないでください。 |
ぼーぐなん 170-0013 東京都豊島区東池袋4-14-4貫一ビル TEL (お問合せ) 0120-777-529 / (代表) 03-3983-7151 http://www.borgnan-eigo.com kokusai@borgnan-eigo.com