1.Q: 「この絵、間違ってない? サルの尻尾って、ほんとは短いよね。」 教材箇所: English in Action Textbook No.1 p.5, p.14 A: 「イラストの細かいところまで、よく見ているね。感心、感心。でも、サルには、どのくらいの種類があるか 知ってる? ニホンザルは確かに尻尾が短いけど、尻尾の長い、手足の長いサルもいるんだよ。 ニホンザルは、顔とお尻が赤くて、尻尾が短い、日本特有の種類なんだって。 monkey は尻尾が長くて、短いのは ape という、という定義もあるけれど、monkey の方が小型で、ape は やっぱりゴリラやチンパンジーのような大型のものを連想するね。 ニホンザルは、正確には Japanese macaque というんだ。サルの仲間では、北の寒いとこまで生活範囲を 広げた種類。下北半島のサルが北限のサルとして有名なんだって。雪の降りしきる中で温泉につかって いるサル、あれはかわいいね。macaque というのは、ブタオザル、カニクイザルのこともいうんだって。 だから、ヘンだな、と思ったときに、すぐに間違ってる! と思わないで、調べてみると面白いことが わかってくるんだよ。」 と、子どもたちからの指摘に答えてあげていただけませんか。 因みに、English in Action Textbook No.2 p.31 the Japanese monkeys の尻尾は確かにみじかいです。 |
2.Q: ‘Czecho’ の表示は正しいの? 教材箇所: 大型ポスター 「世界地図」 Word Book p.64 「世界地図」 A: チェコスロバキアという方が耳慣れている世代の方もいらっしゃることと思います。 東欧の大変動で、国名が変わりましたので、注意しなければなりません。 日本語でも外国語でも‘チェコ’、或いは、‘Czecho’ということもあるようで、インターネットで調べて いても、‘Czecho’と出てくるサイトもあります。 しかしながら、正式名称は、紛れもなく ‘the Czech Republic’です。 生徒さん方へのご指導の折には、正式名称もお伝えいただけますよう、宜しくお願いいたします。 こんな便利なサイトがありますので、ついでにご紹介しておきます。 キッズ外務省 http://www.mofa.go.jp/mofaj/world/index.html |
3.Q: the Bremen Band に何故 「ウマ」 が? 教材箇所: English in Action Textbook No.2 p.21 A: これは、今なら迷わずに donkey にしたところです。でも、この老音楽師たちを主役にして on/under のイメージを子どもに与えたいと思いついた40年以上前、棕櫚の日曜日にイエス様 がロバに乗って・・・というお話しを聴いたことのある子ならいざ知らず、ロバ、という動物をすぐに イメージする子はいませんでした。それで、ロバの身代わりに、ウマに登場してもらった、ということ でした。テキストとして、たくさんの子どもたちに使ってもらうことを想定すると、「ウマ」の方がイメー ジが湧きやすいかな、というお節介も禍しました。 蛇足かもしれませんが、文字認識が進んでくる頃に、donkey を発音して聞かせてあれば、 monkey と綴りが似ているので類推させる遊びも出来たのになぁ、と悔やまれます。 |
指導現場の意見交換コーナー 「ぼ〜ぐなん広場」 |