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    今度は先生に問題を出したい!
読者からのお便り                   

今回は、「ぼーぐなん広場」へご投稿いただいた‘子どもたちの学びの様子’をご紹介します。
  

  週に1時間英語活動を行っています。先週の金曜日に、市内の教務主任会の先生方
10名くらいに5、6年生複式学級の英会話の授業を公開しました。そのとき、前時
の復習として動物の絵カードを使って頭の上のカードを当てるゲームをやっていまし
た。好きな食べ物などについて私が聞いて、周囲の子がそれに答える。そのやりとり
を聞いて当てるというゲームです。これまで何度かやってきているのでいつもどおり
進んだのですが、途中である子が「今度は先生に問題を出したい!」と言い出しまし
た。思いもよらなかった発言に、「やられた!」と思いました。

 「教師は問題を出す、子供は答える」という図式が頭の中にできあがっていた自分
を感じました。すぐに私が解答者になりました。すると、子供たちはうれしそうに
「先生に似合う動物にしろ」などと出題者にアドバイスし、盛り上がっていました。
そんなこんなで選んだのが体の大きいくま!「サーモンが好き、はちみつが好き」等
のヒントで答えられました。その後は、ALTが解答者になりました。

 子供相手の授業は、思いもかけない反応やこちらの期待を上回る反応が返ってくる。
だから楽しいんだなとつくづく感じました。

                         小学校教諭 塩井




  貴重なご報告をありがとうございます。とっても嬉しく拝見いたしました。
  子どもが自分から、「自分も出題したい!」と言い出したのは、
  自分でも言えるだけの豊かなインプットが蓄えられたからだと思います。
  「子どもにとって意味のある内容を聞かせる」、
  「子どもが真似しやすいような文型で話して聞かせる」、
  という積み重ねがあったからこそ、子どもは、「自分でも言ってみたい!」
  という気持ちになるのだと思います。日々のご指導の賜物ですね。
  「先生に似合う動物にしろ。」 子どもが言いたいときに言いたいことを言わせると、
  こういう発想をしてくれるのだと思います。
  まさしく、「言葉を使っている」のですよね。本当に嬉しいですね。

  また、準備が出来ていないのに、無理やり言わせる、
  準備が出来ているのに(言いたいのに)、それに気づかずに答える役ばかりをさせる、
  どちらも私たちが陥りそうなことだということにも気づかされました。
  子どもたちの表情や習得状況をしっかり観察する「教師の目」が大切だと思います。(K.I.)

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