たのしいな
HP  (10)

HP高学年は歌を歌わない?
   
     
Q:高学年は歌を歌わない、ということですけれど、歌を導入することは
  避けた方がいいのでしょうか。
 
A:高学年は、歌だけでなく、低学年であれほど楽しんだゲームにも
  あまり本気で参加しなくなる、ということはありませんか。
  Crashという、カードを20枚前後1列に並べて、端から単語を言っていき、
  ぶつかったところでじゃんけんをする、というあのゲームですが、
  大騒ぎしてやっているようでいて、ジャンケンして勝つか負けるかのところだけは
  真剣でも、単語を言っていくところは、とてもおざなりになってしまう、などと
  いうことはありませんか。
  やっぱり、高学年の知性には向いていないのかもしれませんね。
 
  そこで、歌なのですが、あまり難しい歌を歌わせようとするには、英語の面で
  無理がある、ということで幼い歌を選びたくなるかもしれませんが、
  ちょっと発想を変えて、歌わせるのでなく、いい歌を聞かせる、ということを
  狙ったら如何でしょうか。中学生も、高校生も、大人だって聞いていたい歌を、
  小学生にも聞いてもらうと、「あ、聞いたことがある。お父さんが大好きな歌だ。」
  と聞いてくれるでしょう。例えば、ビートルズから1曲。これは、先生がのりのり
  で楽しんで聞いている、そのお裾分けでもいいと思います。

  聞かせ方: ただ聞く。交響曲やコンチェルトや、器楽曲を聞くみたいに、
  声を出す必要も、わかった単語を見つける必要もなく、ただ聞いている、
  聞こえてきてしまう(先生が昼休みなどにかけているので)ということで、
  メロディから鼻歌、ハミング、そしてあるときふとワン・フレーズを歌える、
  Yesterday 〜〜〜だけが歌える、それでいいと思うのです。
  その間にリズムやフレージングがしっかり沁み込む、すると何年か後に、
  歌詞と出会って、歌詞が読めたら、しっかり歌える自分を発見できる。
  子どもには聞かせるだけ、先生にとっては、好きな歌を聞けるチャンス、
  子どもに攻め込む必要はない、楽しめる数分間です。
 
  いつの間にか、短いフレーズを歌い始めるかもしれません。そのときに、
  「その意味はね・・・」とか、「その発音はね・・・」などと講釈を始めず、
  一緒に歌えるところだけ歌う、後はムニャムニャ。そのうちに、ギターを
  持ち出したりして歌う高校生になったとき、きっと上手に歌うでしょう。
  小学校の頃に聞いた懐かしい歌、というのを持ち歌にしてもいいと思います。
 
  その効果は?これは、小学校英語でねらう「英語らしさを身につける」
  ことに大いにプラスに働きます。

  聞いて嬉しい曲10選 

  (どんな歌だっけ? ご参考までにメロディーが聞ける、
   又は歌詞が分るホームページを紹介しました。)

  1 Puff, the Magic Dragon   
      http://www4.airnet.ne.jp/yama/nadia/5.html
  2 It's a Small World   
      http://www.ne.jp/asahi/oboe/music/smallworld.htm
  3 I've Been Working on the Railroad  
      http://wayne1907.hp.infoseek.co.jp/minnyou.htm#senro
  4 500 Miles  
      http://wagesa.cool.ne.jp/music/folk/500miles.html
  5 Grandfather's Clock   
      http://www.borgnan-eigo.com/exp/grandfather-s-clock.jpg
  6 You Are My Sunshine   
    http://loveit.fc2web.com/contents/ts19sunshine.htm
  7 Hello Goodbye    
    http://www.hdo.ne.jp/music/beatles/hello.htm
  8 Let It Be   
    http://www.hdo.ne.jp/music/beatles/let.htm
  9 I Just Called to Say I Love You  
    http://www.benri.com/forum/music/messages/3041.html
  10 Always Look on the Bright Side of Life  
      http://www.thebards.net/music/lyrics/Always_Look_Bright_Side_Life.shtml

                                                    久埜 百合  (中部学院大学)

                
読者からの便り

お便り

     
  
 
    
  授業では、テキストの挿絵を活用してあれこれQ&A、挿絵についての質問や、
  子ども自身の本当のことについて尋ねるようにしています。
 
  How many --?   What color --?  は定番で、
  いつも同じことを聞いていていいのかなぁ と不安になることがありますが、
  子どもたちからは、また数? また色? というような反応をされたことは一度もなく、
  毎回 一所懸命答えてくれます。 
 
  さて、以前担当していたクラスでの出来事を思い出し、ぜひ皆さんにお伝えしたく
  なりました。
  小学校3年生のクラスで、いつものようにテキストの挿絵を活用して
  お家の電話の色 を聞いていたときのことでした。
  「前にも言ったじゃない!! 3度目!」 と すごく怒った男の子がいました。
 
  何度も教えてあげたのに、どうしていつまでたっても覚えてくれないの! という
  気持ちだったのだと思います。 悪かったなぁ と反省しました。
  子どものお家の電話の色を本気で知りたいなどとは思ってもおらず、 
  英語の指導のテクニックとして尋ねていただけの自分を、とても恥ずかしく思いました。
  子どもは、情報のやりとりを本当に大切にしてるんだな〜 と気付かされました。
  子どもの‘本気’を、大切にしなければならないとつくづく思いました。
  
  それなのに、今でもつい、条件反射で、あれこれ質問をしてしまいます。
  少なくとも、子どもが教えてくれた情報は覚えていなくては! と、
  破壊されていくばかりの記憶細胞に、がんばれ とエールを送っています。
 
                         岩橋 加代子(ぼ〜ぐなん)
ahahahahahah
hahahahhahah
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